が叶うこととなり、本当に感謝の念で一杯です。最近の授業で
は、勢い余って空回りしている感もありますが。。。
40年近く世界各地へ仕事上ですが、訪れてきました。欧米
では感じない、若者のバイタリティを肌で感じるのは、やはり
東南アジア諸国、特に、ベトナム、ラオス、ミャンマーです。
どの国に行っても、カタコトの日本語で話しかけてくる人たち
がいます。「日本を知りたい」の強い気持ちがそうさせるので
しょう。その為に一所懸命に日本語を覚えようする貪欲さには、
本当に頭が下がる思いです。これに応えるにはどうしたらよい
のでしょうか。
ベトナムの諺に「馬に乗って花を見る」という言葉があります。
花の美しさを本当に分かろうというのなら、花と同じ高さで、
じっくりと見なければならない。駆ける馬にまたがって、高い
場所からちらっと眺めるだけでは、花の美しさが何んたるかなど、
到底つかめるはずがない。
つまり異なった文化、宗教などをもつ人たちと接する場合、
まず彼らの存在する場所・状況に、自らも立ってみなければ、
ついには理解することは叶わない。という意味合いの言葉な
のです。先入観やうわべだけで、安易にものごとを決めつけ
てはならないという、あたりまえのようで忘れがちな、私た
ち人間のあるべき基本姿勢を、この一言が教えてくれている
のかもしれません。これを戒めとして、彼らに接して行く
所存です。

小野寺 英夫